
住宅密集地とは思えない、光と風が通り抜ける開放的なお家。
既存の家から得たリアルなデータをもとに、
太陽高度から計算された屋根や軒の形状が、
夏は涼しく冬は暖かい理想のパッシブ空間を作ります。
吹抜けに架かるウッドブリッジや小国杉のストリップ階段、
キッチンからランドリーへ繋がる究極の家事ラク動線、
玄関から収納を回遊できる間取りなど、
一級建築士ならではの「緻密な計算と暮らしやすさ」が詰まった白く美しい住まいです。
敷地面積:162.73㎡(約49坪)
延床面積:101.01㎡(約31坪)
主要構造:木造2階建
受賞歴:くまもとアートポリス推進賞
市街地の密集住宅地で行われた、建て替えの家づくり。
この住まいの最大の強みは、既存の家があったからこそ得られた「日当たり・風の通り・視線の抜け」という、その土地だけの緻密な実データから設計をスタートできたことです。
お施主様のご要望は、「夏は涼しく、冬は暖かい、シンプルでプライバシーの守られた開放的な家」。
この一見相反する理想を叶えるため、建築地である「33°46′48″」の太陽高度を計算し、南側の軒の出、屋根の勾配、開口の位置や大きさをミリ単位で導き出しました。
夏の厳しい直射日光を遮り、冬はあたたかな光を室内の奥深くまで引き込みます。
周囲を家々に囲まれた混沌とした空間の中で、白く美しい外壁は、周辺や内部を明るく照らす「レフ板」のような役割も果たしています。
南の道路から北側の駐車場へと心地よく流れる「風の道」を主軸とした室内には、圧倒的な開放感の吹抜けLDKが広がります。
リビングの上部には美しいウッドブリッジが架かり、床の先にはウッドデッキがシームレスに繋がります。
小国杉材を大工の手刻みで加工した贅沢なストリップ階段を上がると、子供部屋や書斎があり、どこにいても1階の家族とお互いの気配を意識し合える空間構成です。
さらに、和室から洗面所への移動や、パントリー・キッチン・ランドリースペースが一直線に連なる「家事ラク回遊動線」、玄関から大型収納を経てLDKへと繋がる動線など、日々の暮らしやすさも徹底的にデザイン。
自然の力をパッシブに取り入れ、都市のなかで心地よく家族を包み込む家が完成しました。