シェアハウスのような家 /House8Y

敷地面積:158.42u(約48坪)

 

申請延床面積:103.80u(約32坪)

 

施工延床面積:119.50u(約37坪)

 

主要構造:木造2階建て

 

竣工時期:R2年9月

 

 

施工:オープンシステム補償制度(CM+分離発注)

 

 

 

城郭な舎配置キープラン

 

 

 

プランの骨格

 

建設地は、閑静な住宅地にある扇型状の敷地です。熊本地震からの復興住宅です。

 

20年前の建てられた家から現在建てる家の大きな変化は、クライアントのライフスタイルです。

 

計画のスタートは、変化したライフスタイルの行動から平面計画でなく立体計画の積み重ねにより住空間を構築していきました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


YM-House OPEN house

△  ファサード

道路から玄関までの距離をできる限り設けることで、深みのある露地的なアプローチ空間となっています。

 

 

 

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△  北東側外観

傾斜壁の角度は、隣家からのプライベート確保、駐車場からの圧迫感解消、夏の日射遮蔽及び冬の日射取得から角度を決定しています。

 

 

 

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△  北西側外観

西側は、夏の西日対策及び風の取入れと将来隣地に建つであろう建物からのプライベートを確保を考慮した外観です。

 

 

 

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△  東側外観

扇型の変形敷地の中で、お施主さまの希望の3台駐車場を確保しました。

 

 

 

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△  南西側外観

扇型の変形敷地に接した道路との境界ブロックを低くすることで、車からの死角を軽減させています。

 

 

 

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△  アプローチ

 

 

 

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△  アプローチ

アプローチ空間には、この建物の高さを体感できる吹抜け空間が玄関へと導きます。

 

 

 

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△  1F玄関

玄関よりアプローチ空間を望む。アーチのかかったアプローチは、玄関と道路の視線をずらしている。またシンボルツリーは、その役割も持たせている。

 

 

 

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△  1F玄関

 

 

 

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△  1F玄関

玄関の広がりを視覚的な操作を利用して、外壁と内壁の仕上がりを同じ材質で繋げ、その流れ意識できる位置に地窓を設けています。

 

 

 

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△  1F玄関腰掛台

 

 

 

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△  1F玄関地窓から見える石庭

坪庭は、玄関地窓から望む石庭で、DIYで造りました。

 

 

 

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△  1F玄関より中2階のLDへ

 

 

 

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△  中2F階段

玄関からリビングダイニングへと導く階段でスキップフロアをつなげています。

 

 

 

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△  中2FLD

中2階のリビングダイニングから2階へとつながる階段を望む。

 

 

 

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△  中2F階段

 

 

 

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△  中2FLD

 

 

 

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△  中2FLD

リビングダイニングを望む。天井は屋根勾配に合わせた船底天井です。設計段階より家具等のサイズに合わせた無駄のないスペースです。

 

 

 

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△  中2FLD仕切り

 

 

 

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△  中2FLDから2Fバスコートを望む

リビングダイニングよりルーフテラスを望む。南側にあるルーフテラスは、隣家のプライベートを確保しながら太陽光が差し込みます。

 

 

 

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△  中2FLDから2F個室3を望む

 

 

 

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△  中2FLD

斜め壁は、隣家の窓を遮るようにプライベートを確保しています。この勾配は、現場で糸を張り微調整の上決定しています。

 

 

 

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△  中2FLD

内壁と外壁がつながる仕上げで、より広がりを強調させています。

 

 

 

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△  中2FLDより2Fルーフテラスを望む

 

 

 

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△  中2Fキッチン

 

 

 

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△  中2Fキッチン

キッチンは独立ですが、天井はリビングダイニングとつながるワンルーム空間です。

 

 

 

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△  2F廊下

2階廊下の天井も船底天井に包まれています。窓の外は、玄関アプローチの吹抜け部分です。

 

 

 

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△  2F洗面脱衣室

ランドルームとしてのスペースを十分確保するため、長手重視の平面計画です。

 

 

 

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△  2F洗面脱衣室からバスコートへ

 

 

 

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△  2Fバスコート

 

 

 

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△  2F浴室よりバスコートを望む

バスコートを望む開口により解放感と清潔感が増し、湯涼みスペースである。

 

 

 

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△  2Fバスコート

 

 

 

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△  2Fバスコート

バスコートは、隣家からの視線を気にせず利用できる屋外部屋として利用しています。ベンチは、余り材を利用したDIY作です。

 

 

 

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△  2Fバスコート

 

 

 

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△  2Fバスコート

 

 

 

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△  2F便所

 

 

 

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△  2F便所

 

 

 

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△  2F個室3

2階にある一つ目の個室1です。

 

 

 

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△  2F個室3からLDを望む

 

 

 

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△  2F個室3

奥には、ウォークインクローゼットがあります。天井は船底天井に包まれています。

 

 

 

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△  2F個室3からアプローチ外壁を望む

 

 

 

YM-House OPEN house

△  1F個室1

2つ目の個室です。玄関から直接つながります。奥は玄関の先に個室3が望めます。

 

 

 

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△  1F個室2

3つ目の個室です。玄関から直接出入りできます。

 

 

 

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△  1F個室2

個室3には、小スペースに書斎を設けています。また扉を開けると8帖程の床下収納になっています。

 

 

 

城郭な舎57

△  模型

 

 

 

城郭な舎58

△  模型

 

 

 

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家づくりのきっかけ・施主の要望

 

お施主様曰く、地震で倒壊した以前の家は、プライベートの確保に問題ありでした。

 

それはリビングの大開口が南側の隣家に面し、常にカーテンで閉じ暗い室内環境でした。

 

そこで今回家を建て直すにあたり、まずそのプライベートを意識した開口の配置を、うまく考えてくれる建築家を探しておられました。

 

そんな中、私の工事中のブログから開口の配置方法に共感され、お声掛けしていただいたのがきっかけです。

 

 

 

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この事例の見どころや工夫したところ

 

家族三人の家族の家になりますが、個々の生活スタイルが完全に独立されていてLDK中心の間取りから個室中心の間取りに構成されています。

 

そんな家は、20年という月日の経過による家族の生活スタイルの変化、社会システムの変化、スマホなどのインフラの変化のながれに沿った一つの住まい空間のカタチとなっています。

 

まさにシェアハウスのような家です。

 

 

 

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事例の進み方

 

お施主さまのヒヤリングから始まり、現地のリサーチを経て、ファーストプランをご提示いたしました。

 

そのプランの方向性と設計料を納得いただけた段階で設計監理請負契約を交わさせていただきます。

 

そこから更に細かくプランや仕上げ等を決定し設計図面を完成させていきます。

 

通常は、設計が終了しますと一括発注の施工会社に見積を依頼し、工事請負契約後工事がスタートします。

 

今回は、CM分離発注(オープンシステム)での工事となり各専門業者とお施主様が工事請負契約を交わした後、工事がスタートしました。

 

この場合の工事のマネージメントは設計事務所が行います。

 

お施主様が、より家造りに関与されたい方にはおすすめですが、お施主様にも手間と時間をいただくことになることをご了承いただけねばなりません。

 

工事中は、設計事務所が毎日現場にて専門業者と打ち合わせや監理に出向きます。

 

お施主様は、週1ペースで現場進行状況や製品等の仕様や色決めを現場にて行い、完成へと繋げていきました。

 

結果、各職人さんとも接することになり、お施主様、設計者、施工者の一体感が増した工事となりました。

 

 

 

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印象に残っていること

 

オープンシステム(CM+分離発注)での工事は、工事中現場にて何度もお施主様各々の体系や行動に合わせて高さやスペースを微調整することができました。

 

結果、細部にわたりご家族の体形にあった完全オーダーメードの家になりました。

 

 

 

 

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