Shipな家(in江津)

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敷地面積:121.17u(約36坪)

 

申請延床面積: 123.42u(約37坪)

 

施工延床面積: 146.69u(約44坪)

 

主要構造:木造2階建て

 

竣工時期:H23年6月

 

受賞歴:くまもとアートポリス推進賞選賞

Shipな家配置キープラン

 

 

プランの骨格

建設地は、江津湖周辺の住宅密集地にあります。土地形状は、細長い台形のような変形敷地。湖が近いことより水に関わる問題を解決することを軸に計画がスタートしました。結果、「船」がヒントになった家です。

 

 

 

 


Shipな家1

△  北東側外観

黒い外壁はガルバ大波・小波で、白い壁は、左官塗です。ガルバ部分か視覚的流れを強調させるため横貼りで施工しています。また白い塗壁、道路側の車の音の問題を解消するため居室外壁部分に設置しました。

 

 

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△  北東側外観(夜

夜間の明かりが隣家に及ばないような構成になっています。

 

 

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△  南側外観

周辺からの視線などプライベート確保した立体構成です。

 

 

Shipな家4

△  東側外観

 

 

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△  門(閉)

 

 

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△  門(開)

ゲートオープンすると1M上がりのエントランステラスへと導く。

 

 

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△  エントランスコート

エントランステラスから階段を上がるとリビングへ。

 

 

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△  エントランスコート

エントランステラスと室内スペースの関係は、どこにいても意識できる空間構成です。

 

 

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△  エントランスコートから玄関へ

 

 

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△  廊下

廊下の先は、南側にある浴室です。廊下の下は、床下収納となっています。また右側は納戸となっています。

 

 

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△  ホビールーム1から廊下、コート2を望む

白い部屋の趣味室です。ソファーの後ろはバスコートです。

 

 

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△  ホビールーム1

白の趣味室は、エントランステラスに面しており内外一体の仕上げとなっています。

 

 

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△  廊下から洗面脱衣室へ

 

 

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△  洗面脱衣室、浴室

洗面脱衣室は清潔感と明るさ、掃除のし易さを重点に置いたシンプルな仕上げです。

 

 

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△  浴室、コート2

一日の疲れを癒す場としての浴室です。

 

 

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△  洗面脱衣室から廊下へ

 

 

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△  廊下沿って物置スペース

廊下に沿って納戸があり、照明は廊下と兼ねています。

 

 

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△  階段を上る上がるとLDへ、下るとホービールーム2へ

上がるとリビングとつながり、下がると黒い趣味室へつながります。

 

 

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△  ホビールーム2

黒い趣味室は、お施主さまの要望で暗く籠れるような部屋にしてほしいを叶えた部屋です。

 

 

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△  ホビールーム2からエントランスコートを望む

籠れる雰囲気を上げるため、階段裏に配置しました。

 

 

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△  LDからキッチンへの通路を望む

リビングダイニングはエントランステラスとつながり開放的な部屋となります。塀の高さは、プライベート確保できる最小に抑えています。

 

 

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△  LDの畳の間

畳の間の下は、造作家具の引き出し収納です。また壁面収納の一部に、物見台に上がる階段があります。

 

 

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△  LDの畳の間、上部開口は物見台の入口

板の間と畳の間の段差は、ソファーに座った時の目線が一緒になるように高さを決定しています。ダイニングテーブルは、造作家具で、畳の間の床延長としても使えます。

 

 

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△  畳の間の壁面収納、下部は引き出し収納、上物見台を望む

 

 

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△  LDの畳の間出窓

 

 

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△  物見台への階段

 

 

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△  物見台

リビングダイニングの隠れ階段を上がると物見台に行きます。夏は花火大会を鑑賞予定です。

 

 

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△  物見台

物見台から内部空間を一望できます。

 

 

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△  LDより物見台を望む

 

 

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△  LDからエントランスを見下ろし、先の下ホビールーム1、上主寝室を望む

 

 

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△  キッチンカウンター

キッチンは独立キッチンです。奥の三枚引き戸はパントリーとなります。

 

 

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△  キッチンパントリー、廊下の先は主寝室

 

 

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△  キッチン、先の小さい開口はLDへの配膳口

独立キッチンからリビングダイニングへの配膳は、正面の配膳口から出し入れできます。

 

 

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△  主寝室からLDKを望む

主寝室からリビングダイニングを望む。

 

 

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△  エントランスコートから下ホビールーム1、上主寝室を望む

 

 

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△  主寝室のオリジナル木製格子

 

 

Shipな家37

△  製作オリジナル家具

 

 

 

Shipな家38

△  製作オリジナル家具

 

 

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家づくりのきっかけ・施主の要望

一緒に土地探しからのスタートでいた。お施主さまの要望を事前にヒアリングし探す中で3候補目の土地で決定しました。土地探しは建築士の視点から十分アドバイスしながらお施主さまと共に進行しました。

 

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この事例の見どころや工夫したところ

土地の形状は、細長い台形のような変形敷地。当然、お施主さまの一番の要望は、広がりのある住空間をつくってほしいでした。また環境問題として、湖周辺の水はけの悪さがありました。周辺情報によると最近のゲリラ豪雨時、一時的に水路が氾濫するとのこと。そんな「水に浸かる」土地として見ていると、その形状が水に浮かぶ船を連想させ、それをヒントに計画をスタートしました。そんな土地に建つ家は、基礎の器をベースとし視線の流れにこだわった空間構成より広がりを感じる空間を追求した家です。Shipな家は、閉塞なコートハウスのようでどんどん外に広がるオープンな家になっています。

 

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事例の進み方

まずはお施主さまより要望等をヒアリングし、共通認識の上で土地探しをスタートしました。土地と建物の同時進行での決定になりますので納得するプランの上で、土地の購入及び設計監理委託となりました。そこから更に具体的な細かい打ち合わせの上設計図面を完成させました。その後、施工業者への相見積もりを3社お願いし、金額交渉の上、最終業者が決定しました。その後工事請負契約の上着工し、工期5ヵ月で完成引渡しとなりました。

 

 

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印象に残っていること

引渡日にお施主さまがお礼のお食事会を開いていただきました。竣工一番風呂がなんと私でと、お願いされました。感無量で、この仕事をやってて本当に良かったと思いました。お施主さまには感謝しかありません。

 

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