Chicane House(in出水)

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敷地面積:206.89u(約63坪)

 

申請延床面積:123.32u(約37坪)

 

施工延床面積:154.06u(約47坪)

 

主要構造:木造2階建て

 

竣工時期:H20年6月

Chicane House配置

 

 

プランの骨格

建設地は、袋小路の先端にある閑静な住宅地に位置しています。家造りは、建て替えから始まりました。これまで住んでいた家の一番の問題点は、湿度の高い夏、風の通らないジメジメした室内空間でした。そこで計画のスタートは夏の風の流れを読み解くことから始まり、その流れ沿うように住まい空間の流れを構築していきました。

 

 

 

 

 

 

 


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△  ファサード

北東側の外観です。建設地は、長い袋小路の先端になります。

 

 

 

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△  アプローチ

玄関アプローチは、借景を利用しながら、板張りの軒先の下、玄関へと導きます。

 

 

 

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△  アプローチ軒先

 

 

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△  北西側外観

外観は集合住宅のような形状です。

 

 

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△  玄関

玄関から西側のコートのシンボルツリーを望む。

 

 

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△  コート

 

 

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△  コート

コートは、風を引き込む空間であり、1階の各部屋の延長とした屋外空間でもあります。上部に2階のベランダが面しており屋外のリビング空間とした構成になっています。

 

 

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△  コートからキッチン勝手口へ

家の周廻りは、人が回遊できる露地空間になっています。人が動ける道は、風もよく通り湿気対策になっています。

 

 

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△  1F廊下

玄関からの廊下は、ふた家族の分離する通路です。

 

 

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△  1F玄関天井

 

 

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△  1F廊下からLDKを望む

 

 

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△  1FLDK

リビングダイニングからコートを望む。

 

 

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△  1FLDKより仏間を望む

リビングから仏間としての和室を望む。

 

 

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△  1F仏間

 

 

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△  1Fキッチン

リビングダイニングからキッチンを望む。使用用途によりキッチを独立できるよう引き戸を仕込んでいます。また庭は、コートから引き込んだ風を通り抜けさせる役割もあります。

 

 

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△  1Fキッチン

 

 

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△  1Fキッチン

 

 

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△  1F和室

親夫婦の部屋になります。

 

 

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△  1F和室よりコートを通してLDKを望む(昼)

 

 

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△  1F和室よりコートを通してLDKを望む(夜)

親夫婦の部屋からコートLDKを望む。また向かいの2階フロアが子夫婦の家族の部屋で、対角線上に互いを意識できよう配置しています。

 

 

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△  1F洗面化粧室

洗面所は、ランドリー室でもあり家事動線を考慮したコートに面してあります。また湿気の多い水廻りスペースは、風の抜け口に配置しています。

 

 

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△  2 Fプレイルームから階段w2お望む

 

 

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△  2 Fプレイルーム

2階にある子夫婦のお子様の部屋です。

 

 

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△  2 Fプレイルーム

 

 

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△  2 Fプレイルーム天井

 

 

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△  2 Fプレイルームよりルーフテラス、バルコニー主寝室を望む

正面の階段は、親の寝室へと向かいます。左のルーフデッキは子供部屋の延長の屋外スペースで右側のベランダは寝室のスペースです。

 

 

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△  2 Fプレイルームよりルーフテラス、バルコニーを望む

 

 

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△  2 Fルーフテラスからコートを望む

子供部屋の延長のルーフデッキから1階コートを望む。対角線上に親夫婦の部屋が確認できます。

 

 

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△  2 Fルーフテラスから1F仏間、2F主寝室を望む

子供部屋は、ルーフテラスを通して1階仏間、2階主寝室を確認できます。

 

 

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△  2 F主寝室から2Fルーフテラス、1Fコートを望む

 

 

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△  2 F主寝室よりプレイルームを望む

 

 

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△  2 F主寝室

主寝室から南側ベランダを望む。

 

 

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△  2 F主寝室

2階にある主寝室の窓は、夏の暑さ対策した配置です。

 

 

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△  2 Fベランダ

 

 

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△  2 Fベランダ軒先

 

 

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△  模型

 

 

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家づくりのきっかけ・施主の要望

お施主さまの建て替えのきっかけは、二世帯になることによる生活スタイルの大きな変化からです。建て替えするにあたり夏のジメジメ湿気対策を一番に考えた家にしてほしいが一番のご要望でした。

 

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この事例の見どころや工夫したところ

7月に既存の家を拝見して湿気について分かったことは、窓の配置による風通しの悪さでした。そこで計画のスタートは、この土地に流れている風の道をリサーチすることから始まりました。そこでその風の流れに沿うようにS字クランクのような空間の骨格をカタチつくりました。その骨格から立体的にご要望の住まいを埋め込んでいきました。その通風の解決方法は、風を引き込みコートと風が抜ける2つの庭が住まい空間に大きな効果をもたらせています。

 

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事例の進み方

建て替えからの計画スタートです。まずはお施主さまとのヒアリングの後ファーストプランの計画、提案となります。その後調整と設計料の内容にご納得いただけた時点で設計監理請負契を交わしました。それから細かい具体的な打ち合わせを積み重ね設計図が完成しました。次は施工業者を決めるため数社の見積りをとりました。その中から納得いただいた施工業者と設計事務所立ち合いのもと工事請負契約を交わしました。着工から約5か月後に完成引渡しとなりました。

 

 

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印象に残っていること

二世帯住宅ということで、家族同士の距離感を様々シュミレーションしながら決定していきました。結果、ご家族の意識と距離が適度に融合された内外一体の住まい空間になりホットしました。

 

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